患者の皆さまへ・医療関係者の方へ
患者の皆さまへ
医師のご紹介
診療科のご案内
週間ドクター診療日
専門外来
人間ドック・健診
入院のご案内
面会のご案内
売店・外来食堂
院内マップ
医療関係者の方へ
医師のご紹介
部署のご案内
診療科のご案内
地域連携室
画像診断検査
血管造影検査
超音波検査
内視鏡
病院のご案内
アクセス
求人案内
LINKS
訪問看護ステーション「たんぽぽ」
指定居宅介護支援事業所
診療科のご案内
HOME>患者の皆さまへ医療関係者の皆さまへ診療科のご案内>呼吸器内科

呼吸器内科

呼吸器科は、主に、肺の病気について診療を行っています。

ヒトが生きていくためには、酸素を使ってエネルギーを生み出していく必要があり、ひとはその酸素を、大気中から取り入れる必要があります。酸素を体のなかに取り入れるための臓器が肺を含む呼吸器です。ヒトは空気に含まれる酸素を鼻または口から吸い込み、喉頭、気管、気管支、細気管支を通った空気は、23回ほど分岐をを繰り返した気管支の末端にあるごく小さな風船のような肺胞に到達し、そこで血液との間で、酸素と二酸化炭素をガス交換します。安静時成人の1回に吸い込む空気の量は約500mlであり、一分間に約16回ほど呼吸すると一時間当たり480 L、一日あたり11,520 Lの量の空気を吸い込むことになり、このときに、空気中に浮遊する花粉やダニ、さらにはウイルス、細菌などの病原微生物を吸い込みます。
このように外界に接している肺は、ウイルスや細菌による肺炎などの感染症を起こすばかりでなく、花粉やダニなどによる喘息などのアレルギー疾患も引き起こします。
肺炎は、抗生物質が発達している現在では、もう致死の病であるとの認識は薄れていますが、最近の死因の統計でも、悪性新生物、心疾患、脳血管疾患について死因の第4位を占めており、まだまだ重要な疾病です。さらに、悪性新生物のなかで、男性の死因の第1位は肺癌であり、最も頻度の高い癌の一つです。みなさんもご存知のように、肺癌の危険因子の一つに喫煙が挙げられていますが、実は、喫煙はもう一つ呼吸器疾患の慢性閉塞性肺疾患(肺気腫)の原因の90%以上を占めています。

肺の病気の症状は、早期肺癌のように無症状から咳、痰に始まり、息切れや胸の痛みなどさまざまです。検診での胸部X線写真や症状を手がかりに、血液検査、詳細な画像検査、呼吸機能検査、気管支内視鏡検査などを駆使して診断していきます。
診断が確定した後に治療に入るわけですが、主な呼吸器疾患に対する治療は、肺炎、慢性気管支炎などの感染症に対しては抗生剤を、気管支喘息に対してはステロイド吸入を中心とした定期的な外来治療を、慢性閉塞性肺疾患に対しては、禁煙と在宅酸素療法などによる治療を、肺癌に対しては出来るだけ早期に診断し、その結果に従って、手術や抗がん剤による治療を行います。

私たちは、佐世保地区の病院も含めて、他の病院に引けを取らない診療を呼吸器専門医の指導の下、医師、看護師、技師、理学療法士、などさまざまな立場で、肺の病気でお困りの患者さんの診療にあたらせていただきます。


 感染症
呼吸器感染症とは、細菌やウイルスなどが感染することで病気になるものです。軽いものであれば、風邪が、呼吸器感染症と言えます。風邪は、一般的にウイルスにより引き起こされ自然治癒する病気であり、治療の中心は、対症的な治療が中心です。しかし、風邪のなかには、冬に流行するインフルエンザもあり、この場合には、抗ウイルス薬があり治療することが望まれます。さらに、このようなウイルス感染症の合併症として、肺炎があります。肺炎は、そのほとんどが細菌感染であり、抗生物質が開発される前には、30%程度の致死率がありましたが、現在は、抗生物質を早めに投与することで、治癒する疾患となっています。しかし、治療が遅れたり、もともと他の病気を持っていたりすると、現在でも、重症化することがあります。
特に、高齢者は、肺炎の一般的な症状 発熱、咳嗽、喀痰、胸痛などの症状が見られず、時に不穏状態、異常言動、食欲不振などの症状で肺炎を発症することがありますので、注意が必要です。このような症状が見られたときには、早めに医療機関医受診することをお勧めします。

また、肺結核も呼吸器感染症の中では問題です。みなさんもご承知のように昭和40年代まで、結核は国民病と言われ、多くの結核患者の発症がありました。
昭和40年代の効果の高い抗結核薬の登場によりその後は減少していましたが、現在においても、年間10万人当たり20名程度の結核の発症が報告されています。
それらの多くは、若い頃に感染した高齢者であり、加齢により結核菌を押さえ込む力がなくなってきたため、発症しているとされています。咳嗽が2週間以上続く場合には、レントゲン検査をお勧めします。


 たばこ
 
非喫煙者の肺   喫煙者の肺

たばこは、多くの肺疾患の原因となっています。まず、第一に死亡数の非常に多い 肺がんの最大原因であることです。喫煙年数が長いほど、1日の喫煙本数が多いほど、また、喫煙開始年齢が若いほど、がんの危険性が高くなります。次に、肺の働きを低下させ、呼吸に困難をきたす「慢性閉塞性肺疾患(肺気腫)」という病気を招くことです。肺がんは、他のがんに比べて治る率が非常に悪い病気です。
わが国では年間約6万人が肺がんにかかり、約5万人が死亡します。肺気腫は、たばこにより、徐々に呼吸する機能が失われていく病気であり、男性の5人に一人、女性の2人に一人が発症するとされています。まだ軽症の場合には、坂道での息切れを自覚するだけで、年を取ったためと誤解している患者さんも多いのですが、重症になってくると、食事や着替えなど日常動作でも息切れがでるようになり、酸素チューブが離せなくなります。喫煙者の約半数は肺がんを含めた喫煙に関連した病気で死亡するとされ、たばこ1本吸うと5分30秒寿命が短くなり、非喫煙者より5、6年早死にすると言われています。禁煙によって5〜9年で肺がんのリスクは喫煙者の36%まで低下すると言われていますので、肺がん、肺気腫の予防には禁煙が大切です。


 COPD

慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、従来は肺気腫とされた病気です。たばこや大気汚染物質などにより、末梢気道が炎症を起こし、それにより、徐々に肺自体が壊れていく病気です。症状としては、動いたときに強く息切れを感じるのが特徴であり、ぜんそくなど安静時にも息切れを感じる疾患とは区別されます。もともと、肺の機能は、加齢により低下していくのですが、たばこなどにより、この疾患がおこると、50歳ころから加速度的に肺の機能は損なわれていきます。この疾患になるヒトは、男性の5人に一人、女性の2人に一人とされていて、今後、現在の喫煙者が年を取ると共に、患者は増加するとされています。予防、治療はまず禁煙することで、その後、薬物治療や酸素投与を行います。しかし、症状が強い場合(病気が進行したあと)は、肺が壊れているので劇的に治療により改善することは望めません。出来るだけ早く禁煙することが望まれます。

最近息切れしやすいなどの症状があるかたは、簡単な検査で慢性閉塞性肺疾患の診断はつきますので、是非専門医にご相談下さい。


 ぜんそく
 
 
個人情報保護方針サイトマップ更新情報